ワイン100本飲むblog

年100本を目指してワインを飲むブログです

036:山幸 2022

十勝ワインです。

皆様、十勝(とかち)ってわかりますかね?

私たち道民には馴染みの地名ですが…。

十勝は一大農産地です。

畑も牧場もあります。

 

ちなみに私のワインのお供…イチオシは、十勝は幕別町のチーズ工房NEEDSが作る「槲」というチーズです。

激ウマっ!

ワインに最高に合います!

こないだたまたま新千歳空港で「榊プレミアム」ってのを見つけたんですが…これもさらに…

激ウマっっ!!

 

さて、十勝の首都は帯広です。

なんというか、北海道の中でも帯広(と函館)は独立心があるというか…札幌ありきではなくて、地元愛にあふれるプライドのある地域、というイメージです。

 

その十勝において、50年以上も前からワイン製造を始めたのが池田町!

昭和38年ですよ…。

民間企業ではなくて、町営ですよ…。

町長すごいっすわ…。

ちなみにこの当時の町長は丸谷金保さんといい、すごい方なんですが、この方の次女はサクラアワードを立ち上げたソムリエの田辺由美さんで、長男は北海道が誇るコンビニ・セコマの会長の丸谷智保さんなんですよね…。

どうなってるん…?

…もう、北海道のワイン好きとしては、丸谷家に敬礼しかないですね。

なお、十勝ワインの本拠はワイン城と呼ばれており、広い平野の果てに現れる城は一見の価値アリです。

 

さて、その池田町営の十勝ワインに戻りますが、池田町では最初、フランス原産のセイベルから始めて、品種改良で「清見」を誕生させ、寒さに強い山ぶどうなどと掛け合わせること21000種…!

そんな中から、山ぶどうを父系、清見を母系に持つ独自品種「山幸(やまさち)」が誕生したとのこと…今やOIVにも品種登録(日本3番目…甲州→マスカット・ベーリーA→山幸)されています。

なお、この山ぶどうはアムール川流域が原産のアムレンシス系らしいですね…北海道ワインのことを調べた際に、北海道の赤の作付面積5位にでてきたのがMHAM=マスカット・ハンブルグ・アムレンシス…つながりあるんですね、たぶん。

アムール川は流氷の供給源でもありますし、なんか北海道との縁を感じます。

 

長くなりましたね…。

開けると、うん…これはあまりない香りですね。

味も一口目から、Theオリジナル!

この味わいは、海外産ワインでは覚えがないですね。私の経験不足かもしれませんが…。

寒冷地のワインは酸に特徴があるものが多いとのことですが、まさにこれも酸に特徴のあるワインで、寒冷地である北海道の特徴を表現してると言えるのではないでしょうか。

 

北海道では、今、ピノが注目されてますし、私もピノは大好きです。

そんな中、この山幸は…正直に言って、カベルネピノとかの国際品種を飲み慣れてると、最初は違和感すら感じるかも知れません…。

しかしながら…ワインとはこういうもの(=国際品種の味)という先入観を捨て、冬の十勝の極寒と、先人たちの努力を思うとき…ちょっと信念を感じる…そんなワインです。

 

なんか熱くなっちゃいましたね…。